Veeck分類 :初期胚(培養2~4日目)の評価方法
卵子は受精後に細胞分裂を繰り返していきます。受精後の卵子(受精卵)のことを ”胚” と呼びます。培養2~4日目の胚の状態を評価する物差しとしてVeeck分類を用います。
実際の胚の成長写真
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/2PN.jpg)
2前核(2PN)
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/2.jpg)
2細胞期
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/4.jpg)
4細胞期
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/8.jpg)
8細胞期
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/桑実胚.jpg)
桑実胚期
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/融合桑実胚.jpg)
融合桑実胚期
Veeck分類による評価
細胞の大きさとフラグメントの割合を5段階のグレード(G)で評価します。G1が最も良好な評価です。
フラグメントとは・・・細胞分裂の際に生じた、細胞質の断片です。胚の中のフラグメントの占める割合が少ないほど、細胞分裂が順調で、胚の染色体異常も少ないと報告されています。
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/Veeck表.jpg)
胚評価の実際
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/8.jpg)
8 G1
⇒ 細胞の数が8個、細胞の大きさが均一でフラグメントが10%未満と判断
![](http://sapporoart.com/wp10/wp/wp-content/uploads/2020/08/4G1.jpg)
4 G2
⇒ 細胞の数が4個、細胞の大きさが均一でフラグメントが10%以上と判断