男性不妊について
男性不妊とは、不妊の原因が男性に起因する場合を指します。男性不妊の原因のうち約80%は、造精機能障害によるもので、何らかの理由で精巣の中で精子をつくる機能が低下していると考えられています。採取した精液を顕微鏡で観察し、精液量、精子濃度、運動率などを測定します。世界保健機構(WHO、2010年)が定めた基準値がありますが、精液所見はストレスや睡眠不足などによっても変動しますので、一度の検査で基準値を下回ったとしても、必ず最低でも二度目の検査を行います。たまたま少ないという場合もあるからです。近年の研究から、喫煙、加齢、心理的ストレス、肥満などが男性不妊のリスク因子として報告されています。
男性不妊の原因
- 造精機能障害: 無精子症、乏精子症、精子無力症、精索静脈瘤
- 性機能障害: ED(勃起不全)、射精障害
- 精路通過障害:無精子症、逆行性射精
- その他: ホルモン異常
男性不妊の検査
- 精液検査 ※3~7日の禁欲期間を設定
- 感染症採血
- ホルモン採血(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)