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検査室だより

―凍結胚の融解―

検査室

皆さんこんにちは!

今回は凍結胚の融解方法について簡単にお話しします。

融解では凍結とは逆の、以下の2つの処理が必要となります。

※凍結方法についてはこちらをご覧ください ➡ https://sapporoart.com/n24blog/?p=2624

① 固体から瞬間的に温度を上げる

② 細胞内の凍結保護剤を抜いて水分に置き換える

それでは実際の融解過程を見ていきましょう。

【STEP1】温めた融解試薬に胚を浸ける

胚が乗ったクライオトップを液体窒素(-196℃)から取り出し、すぐに温められた融解試薬(37℃)に浸けます。

すると瞬間的に温度が上がり、一気に融かすことが出来ます。

【STEP2】濃度の異なる融解試薬に胚を入れる

凍結胚の細胞内は水分が抜けて凍結保護剤が浸透した高濃度の状態になっています。

ここでいきなり濃度の低い培養液に胚を入れると、培養液中の水分が一気に細胞内に入ってしまい、細胞が障害を受けて壊れてしまいます。

これを防ぐために段階的に濃度の高い試薬から濃度の低い試薬に移していきます。

こうして水分の急な流入による細胞の膨張を防ぎながら凍結保護剤を抜いて水分に置き換えることで、元の状態(約85%が水分)に戻すことができます。

検査室

以上が融解方法となります。

融解処理が完了した胚は培養液に移されて移植まで培養します。