今回は、藤本先生にPRLについて教えていただきました。
プロラクチンとは、「乳腺刺激ホルモン」と呼ばれる脳下垂体から分泌されるホルモンで、分娩後に母乳の分泌を促すホルモンです。
なぜ、不妊治療にプロラクチンの数値が関係するのですか?
出産や授乳をしていないのにプロラクチンの数値が高い状態のことを高プロラクチン血症と言い、プロラクチンの数値が高くなると、人によっては乳汁分泌をきたしたり、排卵障害や黄体機能不全による月経不順などが、不妊の原因となります。そのため、当院では必ず初診時に検査をしています。
プロラクチンが高いと他の病気も考えられますか?
プロラクチンがとても高い場合には、脳の下垂体に腫瘍がある場合があるため、結果の数値によっては脳のMRIを撮ることもあります。
検査で異常が出た場合は、どのような治療をするのでしょうか?
当院ではプロラクチンの値を下げる薬を内服します。
6か月に1回定期的に採血をして、数値がコントロール出来ているかも確認します。
わかりました。プロラクチンは不妊治療をする上でとても大切なホルモンなんですね。藤本先生、ありがとうございました。
藤本先生、本日はプロラクチン(PRL)について教えてください。
当院では初診時に必ずプロラクチンの採血をしていますがプロラクチンとはどういったものなのですか?