『with up! 』 こどもが欲しい”という御夫婦の思いにお応えするために、原因を徹底的に調べ、ひとりひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。

先生に質問コーナー《インフルエンザワクチンについて》

今回は、藤本先生にインフルエンザワクチンについて教えていただきました。

事務

藤本先生、本日はインフルエンザワクチンについて教えてください。
まず、インフルエンザワクチンとはどういったものなのですか?

藤本先生

予防接種に用いられるワクチンには、弱く感染させて免疫を獲得する生ワクチンと、感染力のない死菌を使用した不活化ワクチンとがあります。インフルエンザワクチンは後者の不活化ワクチンですので、ワクチンを接種したことにより感染することはありません。65歳以下の健康な成人が接種した場合、その年の流行株と適合すれば70~90%の予防効果が見込めます。

事務

当院では、妊娠を希望されている方や妊娠初期の方が通院されていますが、そういった方々も予防接種を受けるべきでしょうか?

藤本先生

予防接種を受けることをお勧めします。妊婦さんは抵抗力が落ちており、使用する薬も制限されるので、妊婦さんがインフルエンザに罹患すると重症化、長期化する傾向にあるからです。

事務

流産や、赤ちゃんへの影響が心配なのですが…

藤本先生

母体や胎児への危険性は、全妊娠期間を通じて極めて低いことが分かっています。アメリカでは2004年から、インフルエンザの流行期間には、妊娠期間に関係なく妊婦・妊娠予定者へのワクチン接種をすすめています。
また2008年に発行された日本産婦人科学会のガイドラインにも、妊娠初期の接種によって赤ちゃんへ悪影響を及ぼしたという報告や、流産や奇形の危険性が高まるという研究結果はなかったと記載されています。

事務

コロナワクチンを接種する方も多いと思いますが、一緒に接種しても問題ないのでしょうか?

藤本先生

厚生労働省からは、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時に接種できないと発表されています。 片方のワクチンを接種してから2週間後以降に接種するようにしてください。

事務

わかりました。それなら安心して接種を受けられそうですね。藤本先生、ありがとうございました。

※当院では患者様へのインフルエンザワクチンの接種は行っておりません。お近くの内科へお問い合わせください。