今回は、藤本先生にLBフローラについて教えていただきました。
LBフローラとは、腸内乳酸菌を増やし、それに伴い膣内環境を整えるサプリメントです。
なぜ、乳酸菌を増やした方がいいのですか?
膣内は乳酸菌によって弱酸性に保たれ、悪玉菌の侵入を防ぎ、膣内を清潔に保っています。ストレスや加齢などにより乳酸菌が減少すると、悪玉菌が増殖しかゆみや帯下の臭いなどが生じてしまう可能性があるからです。
乳酸菌は妊娠との関係はありますか?
最近になって、乳酸菌の存在が妊娠率や流産率に影響を及ぼすことが分かってきました。
子宮内には様々な種類の細菌が存在していることが分かっています。乳酸菌の割合が高いと着床率や妊娠継続率も高まります。逆に、乳酸菌の割合が減少すると着床率が低下し、流産率が上昇することが報告されています。
乳酸菌の多い少ないで妊娠に影響が出るというのは驚きですね。
膣と肛門は隣接する部位にあり、膣は常に菌にさらされている状況といえます。そして膣は子宮の入口として外界と接しているので、膣内の乳酸菌が減少することで悪玉菌が増加し、子宮内膜炎や膣炎を引き起こします。
この炎症が持続的に継続している状態を慢性子宮内膜炎といいます。持続的な炎症によって活性化した免疫システムが、受精卵を攻撃してしまう可能性が指摘されているのです。これは生殖補助医療をされている方のデータですが、反復着床不全と診断をされた人の14-67.5%に、反復流産の9.3-67.6%に慢性子宮内膜炎があると報告されています。
当院では、流産した患者さんに内服をおすすめしているのでしょうか?
流産した患者さんだけではなく、膣内の細菌を調べる検査を行い結果の良くなかった方に乳酸菌を処方します。最初は膣座薬型の乳酸菌を処方していますが、それで効果がみられなかった方にはLBフローラを処方する場合があります。
乳酸菌を増やして子宮内の細菌叢のバランスを整えることが、妊娠率の向上につながるんですね。藤本先生、ありがとうございました。
藤本先生、本日はLBフローラについて教えてください。
当院では乳酸菌のサプリメントとして販売していますが、LBフローラとはどういったものなのですか?