-胚の評価方法(分割胚)-
胚は成長段階によって形が大きく変わり、その形によって評価方法も異なります。
そこで今回は培養2日目~4日目の分割胚の評価方法についてお話しします。
当院では、分割胚は細胞の数とVeeck(ヴィーク)分類を使用して評価します。
細胞の大きさとフラグメントの割合などでグレード(G)を付ける方法
フラグメントとは・・・
細胞分裂の際に生じた細胞の断片。発生原因ははっきりと分かっていませんが、胚の中のフラグメントの占める割合が少ないほど細胞分裂が順調で、胚の染色体異常も少ないと報告されています。
以上を踏まえて分割胚の評価は次のように表記されます。
このように評価したうえで、以下の基準を満たす胚が凍結されます。
① 細胞の数が十分にある
② 細胞の大きさが均一
③ フラグメントの割合が少ない
※基準は施設によって異なります
以前お話しした胚培養の1週間の中で、基準を満たした胚を凍結していました。
それでは基準を満たしているかどうかはどのように決めているのでしょうか?