胚は成長段階によって形が大きく変わり、その形によって評価方法も異なります。

そこで、今回は培養2日目~4日目の分割胚の評価方法についてお話しします。
1. 分割胚(培養2〜4日目)の評価方法とは?
当院では、分割胚の評価を行う際、主に以下の2つの指標を組み合わせて状態を確認しています。
- 細胞の数: 培養日数に応じて順調に細胞分裂(分割)が進んでいるか
- Veeck(ヴィーク)分類: 細胞の見た目やバランスによるグレード評価
2. Veeck(ヴィーク)分類と「フラグメント」の役割
Veeck分類とは、分割した細胞の大きさが均一であるか、また「フラグメント」がどのくらい含まれているかによって、胚の良し悪しをグレード(Grade)付けする方法です。

「フラグメント」とは?胚への影響と見方
フラグメントとは、受精卵が細胞分裂を繰り返す際に発生する「細胞の断片(小体)」のことです。
フラグメントが生じる明確な原因は、未だはっきりと分かっていませんが、胚の中のフラグメントの割合が少ないほど、細胞分裂が順調に行われており、胚の染色体異常も少ないと報告されています。
これらを総合的に踏まえ、実際の電子カルテや培養記録では「細胞数 + Veeck分類のグレード(例:8G2 など)」といった形式で評価が表記されます。

3. さっぽろARTクリニックn24における分割胚の凍結基準
当院では、胚培養士が受精卵の状態を厳しく評価したうえで、以下の基準を満たす良好な分割胚を凍結保存の対象としています。
① 細胞の数が十分にある
② 細胞の大きさが均一
③ フラグメントの割合が少ない
※なお、胚の凍結基準や評価の細かな設定は、医療機関(施設)によって多少異なります。
4. まとめ:受精卵の評価やグレードについて
分割胚のグレードや評価は、着床・妊娠の可能性を推測するための大切な指標の一つです。
当院の検査室(胚培養士)では、患者様からお預かりした大切な受精卵の状態を一つひとつ慎重に見極め、最善の状態で保存や移植を行えるよう管理しております。ご自身の胚の評価やグレードについてご質問や気になる点がございましたら、いつでもお気軽にスタッフや医師へお尋ねください。
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以前お話しした胚培養の1週間の中で、基準を満たした胚を凍結していました。
それでは基準を満たしているかどうかはどのように決めているのでしょうか?