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Gardner(ガードナー)分類の仕組みと見方|検査室だより – さっぽろARTクリニックn24

―胚の評価方法(胚盤胞)―

皆さんこんにちは!さっぽろARTクリニックn24検査室です。

体外受精のステップにおいて、培養した胚がどのように評価されているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、培養4~6日目まで育った「胚盤胞(はいばんほう)」の評価方法について詳しくお話しします。

当院では、胚盤胞の質を評価するために、世界的に広く用いられている「Gardner(ガードナー)分類」を採用しています。 Gardner分類とは、胚の「成長段階」と「細胞の状態」の2つの視点から総合的に評価する方法です。

胚の成長段階の評価(1〜6の数字)

まず、胚盤胞がどのくらい大きく、段階が進んでいるかを1〜6の数字で表します。数字が大きくなるほど成長が進んでいることを意味します。

胚盤胞の成長段階1から6(初期胚盤胞から孵化後胚盤胞)の進行度と透明帯の変化を表すガードナー分類の図解イラスト

ICMとTEの状態の評価(A・B・Cのアルファベット)

胚が「3:完全胚盤胞」以上の段階まで成長すると、構造がはっきりとし、将来「赤ちゃん」になる部分と「胎盤」になる部分に分かれます。

  • ICM(内細胞塊 / inner cell mass):将来、胎児(赤ちゃん)になる細胞の塊です。
  • TE(栄養外胚葉 / trophectoderm):将来、胎盤になる細胞の部分です。
将来胎児になる内細胞塊(ICM)と将来胎盤になる栄養外胚葉(TE)の位置を示した胚盤胞の顕微鏡写真

ガードナー分類では、これらICMとTEのそれぞれについて、含まれる細胞の数や密着度合いに応じてA・B・Cの3段階で評価を行います。

  • A:細胞数が多く、密に集合している(最も良好な状態)
  • B:細胞数がやや少なく、緩やかに集合している
  • C:細胞数が非常に少ない
胚盤胞のICM(内細胞塊)の大きさと、TE(栄養外胚葉)の細胞数に応じたA・B・Cの評価基準を表す比較イラスト

胚盤胞評価の表記順と見方のポイント

以上を踏まえて、当院での胚盤胞の最終的な評価は、以下のように左から順番に組み合わせて表記されます。

【表記の順番】 「胚の成長段階(数字)」 + 「ICMの評価(英字)」 + 「TEの評価(英字)」 (例:4AA、3BB など)

将来胎児になる内細胞塊(ICM)の細胞数に応じたA・B・Cの評価基準を表すイラスト
将来胎盤になる栄養外胚葉(TE)の細胞数に応じたA・B・Cの評価基準を表すイラスト

成長段階1と2の胚盤胞は細胞がまだICMとTEに分かれていないのでこの評価はできません。当院ではB1、B2と表記しますが、このBは細胞の評価ではなく胚盤胞(blastocyst)の頭文字です。

※評価の方法や、どの段階で凍結(保存)を行うかの基準は、不妊治療施設によって異なります。

当院の検査室では、一つひとつの胚をベストな環境で培養し、厳正に評価を行っています。培養結果や評価について分からないこと、詳しく知りたいことがありましたら、いつでもお気軽にスタッフまでお尋ねください。