甲状腺機能と不妊について
みなさん、こんにちは!さっぽろARTクリニックn24検査室スタッフです。
当院で治療を始める方に受けていただく血液検査の中に「TSH」という項目があります。
これは脳から分泌されている「TSH(甲状腺刺激ホルモン)」が、血液中にどれくらい含まれているかを調べており、甲状腺機能が弱っていたり、逆に強くなりすぎていたりしないかをチェックしています。
不妊治療にどうして甲状腺機能のチェックが必要なのか不思議に思う方もいらっしゃると思います。
どんな関わりがあるのかイメージしにくいですよね。
今回はそんな「甲状腺機能と不妊」についてお話します。

甲状腺機能に関係するホルモンはTSH、FT3、FT4の3つです。
TSHはFT3とFT4の分泌量の調節、FT3とFT4は「甲状腺ホルモン」とよばれ細胞の新陳代謝を活発にして全身の臓器や細胞を正常に保つという働きをしています。
これらの働きは女性ホルモンの分泌や妊娠の成立・維持、胎児の成長にも関わっていて、バランスが崩れたままだと排卵しにくくなったり、流産リスクが上がったりといったトラブルにつながるといわれています。
TSH、FT3、FT4はお互いに血液に含まれる量が一定となるよう調節し合っています。
どんな調節をしているかというと、TSHはFT3とFT4が少なくなると自らの分泌量を増やして甲状腺に働きかけ、FT3とFT4の分泌量を増やします。
反対にFT3やFT4が多い状態になると、TSHは分泌量を減らすことでFT3とFT4の分泌にストップをかけています。
このように調節の要となっているのが「TSH」です。
TSHは甲状腺機能に異常が起こると最初に変化を示すホルモンのため、検査をすることで甲状腺機能低下症や亢進症を見つけることができます。
甲状腺ホルモンは治療中にも妊娠中にも必要となるとても大切なホルモンです。
検査で異常が見つかった場合は、専門医を受診して、しっかりとコントロールしていきましょう‼
それでは、読んでいただきありがとうございました。



