『with up! 』 こどもが欲しい”という御夫婦の思いにお応えするために、原因を徹底的に調べ、ひとりひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。

検査室だより

検査室

こんにちは、さっぽろARTクリニックn24検査室です。
今回は、性感染症についてです。

性感染症は主に性的接触によって感染する病気や感染状態のことをいいます。
性的接触により、病原体(細菌、ウイルス、原虫など)を含む分泌液や血液などに直接触れることで、粘膜(性器や肛門、口腔など)や傷口から感染します。たった一度の性的接触でも性感染症に感染することがあります。

以前は、STD(Sexually Transmitted Disease)と表記していましたが、性感染症は症状が出ている「病気」だけでなく、症状は出ていないが「感染状態」も含まれるため、現在ではSTI(Sexually Transmitted Infection)と表記されるようになりました。

性感染症は女性の場合、感染しても無症状のことが多いです。そのため、気づかないうちにパートナーに感染させてしまったり、不妊の原因になったり、病気が進行して症状が重くなったりすることもあります。妊娠中に感染症にかかっていると、流産や死産の原因になったり、胎児に先天性の影響がでたりすることもあります。

性感染症は早期発見、早期治療が大切です。早めに治療を開始することで重症化を防ぐことができます。また、治療後も免疫ができない病気も多いため、再度感染することがありますので、予防を心がけましょう。

性感染症の種類(主なもの)
[細菌によるもの]
梅毒、淋(リン)菌感染症、性器クラミジア、性器マイコプラズマ感染症

[ウイルスによるもの]
B型ウイルス性肝炎、HIV感染症、C型ウイルス性肝炎、性器ヘルペス、尖圭(センケイ)コンジローマ

[真菌によるもの]
カンジタ外陰腟炎

[原虫によるもの]
腟トリコモナス症

まとめ
・症状がなくても感染していることがある
・一度治療しても、再度感染することがある
・不妊の原因にもなりえる
・妊娠中に感染していると、おなかの赤ちゃんにも感染することがある