2023年11月に、さっぽろARTクリニックn24で治療を行い妊娠された方です。
タイミング治療:8名
人工授精:2名
体外受精:19名
合わせて29名の方が妊娠されました。
印象に残っている方のご紹介
AMHが低くても、、、
AMHは卵巣の中の残存する卵子の”数”を表す数字です。卵子の”質”を表すものではありません。確かにAMHが高いほうが何かと有利なのは事実ですが、低いからもう駄目だというわけではありません。2023年11月に、さっぽろARTクリニックn24において体外受精・顕微授精で妊娠された方は19人でした。そのうちAMHが1以下(ゼロ点台)の方は4名でした。ちなみに具体的には、、AMH: 0.01/ 0.11/ 0.41 /0.81 の4名でした。
初期分割期胚と胚盤胞
胚盤胞の妊娠率が高いというのはその通りです。しかし、胚盤胞しか妊娠しないというわけではありません。採取した卵が胚盤胞まで到達する確率は決して高くないので、たくさんの卵が取れない方が胚盤胞にこだわりすぎてしまうと、採卵しても移植までたどり着けなくなる可能性が高くなります。当クリニックでは患者さんの状況に合わせて、胚盤胞を目指す人、初期分割期胚を目指す人など、各人それぞれに合わせた対応をしています。2023年11月に、さっぽろARTクリニックn24において体外受精・顕微授精で妊娠された方は19名でした。。 そのうち、初期分割期胚(培養2~3日目)を胚移植して妊娠した方は2名、胚盤胞(培養5~6日目)を胚移植して妊娠した方は19名でした。初期分割期胚での妊娠が 体外受精・顕微授精で妊娠された方の10.5% であり、初期分割期胚でもきちんと妊娠できることを表す数字となっています。
40歳以上の方
2023年11月に、さっぽろARTクリニックn24において体外受精・顕微授精で妊娠された方は19名でした。そのうち40歳以上で妊娠された方は4名でした。この数字は、体外受精・顕微授精で妊娠された方の21.1%が40歳以上の方だったということになります。
第二子妊娠
今月は第一子を当院で体外受精・顕微授精を行い妊娠され出産し、第一子の際の余剰胚(凍結して保存しておいた胚)で妊娠した方が2名いらっしゃいました。凍結胚は採卵した年齢のまま保存されており、妊娠確率もその時の年齢のままです。そのため、例えば今は” 42歳” ですが、採卵したのが38歳であれば妊娠の確率は ” 38歳 ” になります。これも体外受精(胚凍結)によるメリットと言えますね。