『with up! 』 こどもが欲しい”という御夫婦の思いにお応えするために、原因を徹底的に調べ、ひとりひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。

2021年9月に妊娠された方

2021年9月に、さっぽろARTクリニックn24で治療を行い妊娠された方です。

タイミング治療:9名
人工授精:4名
体外受精:18名

合わせて31の方が妊娠されました。

印象に残っている方のご紹介

初期分割期胚と胚盤胞
 2021年8月と9月に、さっぽろARTクリニックn24において体外受精で妊娠された方は42人でした。そのうち初期分割期胚(培養2~3日目)移植で妊娠された方は9人、胚盤胞(培養5~6日目)移植で妊娠された方は33人でした。初期分割期胚(培養2~3日目)での妊娠割合は、体外受精で妊娠された方の21.4%でした。確かに1回あたりの妊娠率においては胚盤胞移植の方が高い妊娠率になりますが、採卵で得られた卵子を受精させ、基準を満たす胚盤胞に至る確率は決して高くありません。そのため、1回の採卵である程度の卵を得られない人(年齢の高い方やAMHが低い方)が胚盤胞を目指すと、一つの胚盤胞も得ることができずに胚移植ができなくなる可能性が高くなります。2021年8月に妊娠された方に書きましたがその人の状況に合わせて初期分割期胚での移植も臨機応変に検討していくことで妊娠という結果を得られる方もいます。

第二子妊娠
今月は第一子を当院で体外受精を行い妊娠され出産し、第一子の際の余剰胚(凍結して保存しておいた胚)で妊娠した方が3名いらっしゃいました。凍結胚は採卵した年齢のまま保存されており、妊娠確率もその時の年齢のままです。そのため、例えば今は” 41歳 ” ですが、採卵したのが36歳であれば妊娠の確率は ” 36歳 ” になります。これも体外受精によるメリットと言えますね。