この記事でわかること
妊活中の葉酸摂取について、以下の内容を中心にお伝えします。
- 葉酸が妊活中に必要な理由
- 摂取すべきタイミングと1日の推奨量
- 食品とサプリメントの使い分け・過剰摂取への注意
「葉酸はいつから、どれくらい摂ればいいの?」と迷う方は少なくありません。この記事では、妊活中の葉酸摂取について、タイミングと量を中心に解説します。
目次
- 葉酸が妊活中に必要な理由
- 摂取すべきタイミング
- 1日の推奨摂取量
- 食品からの摂取とサプリメントの使い分け
- 男性の葉酸摂取について
- 過剰摂取について
- よくある質問
- まとめ
葉酸が妊活中に必要な理由
葉酸は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げる栄養素として知られています。神経管は、脳や脊髄のもとになる組織。
葉酸には細胞の分裂や成熟を助ける働きがあり、赤ちゃんの体がつくられていく時期に欠かせません。この働きが不足すると、二分脊椎などの先天異常のリスクが高まる可能性があるとされています。
妊娠に気づくのは、多くの場合、妊娠5〜6週頃。神経管は妊娠4〜7週頃にはほぼ形成が終わります。そのため、妊娠が分かってから摂取を始めるのでは間に合わないことも。妊活中からの摂取が推奨される理由は、ここにあります。
摂取すべきタイミング
妊娠を希望する時点、できれば妊娠の1ヶ月以上前からの摂取が推奨されています。
先天異常の多くは、妊娠7週頃までに生じるとされています。体内に葉酸が十分に行き渡った状態で、妊娠初期を迎えることが大切です。摂取の継続期間は、妊娠12週頃までを目安とする考え方が一般的です。
「妊活を始めたばかりで、まだ何か月かかるか分からない」という方も、心配しすぎる必要はありません。摂取を始めるタイミングに早すぎるということはなく、妊活を意識した時点からの習慣化がすすめられています。
1日の推奨摂取量
厚生労働省は、妊娠を計画している女性に対し、食事から240μg、サプリメントから400μgの葉酸摂取を推奨しています。
※出典: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
食事由来の葉酸(ポリグルタミン酸型)は体内での利用率が低く、調理による損失もあります。そのため、推奨量を満たすにはサプリメントの併用が現実的な選択肢です。
食品からの摂取とサプリメントの使い分け
食品からの葉酸摂取に加えて、サプリメントを併用することがすすめられています。
葉酸を多く含む食品には、ほうれん草・ブロッコリー・枝豆・いちごなどがあります。ただし、水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、調理の過程で失われやすいという特徴も。
サプリメントに使われる葉酸(モノグルタミン酸型)は、食品由来のものより体内での利用率が高いとされています。用量が明確なぶん、過不足を管理しやすい点もメリット。当院ではサプリメントの販売も行っています。選び方に迷う場合は、スタッフや医師にご相談ください。
男性の葉酸摂取について
葉酸は女性だけでなく、男性にとっても関心が高まっている栄養素です。
女性ほど明確な推奨量は定まっていませんが、精子の質との関連を示す研究報告もあります。パートナーと一緒に食生活を見直すことは、妊活を二人で進めるうえでの一歩にもなります。診察の中でも、二人で葉酸を摂り始めたという声を耳にすることが増えてきました。
「自分には関係ない」と思わず、気になる場合は初診のご予約の際に一度ご相談ください。
過剰摂取について
通常の食品からの摂取で葉酸が過剰になる心配は、ほとんどありません。
一方、サプリメントは摂取量をコントロールしやすいぶん、自己判断で量を増やすと耐容上限量を超えてしまうことも。パッケージに記載された用法・用量を守り、複数のサプリメントを併用する場合は、成分の重複にも注意してください。
※出典: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
よくある質問
妊活中の葉酸摂取についてよくいただく質問をまとめました。
Q. 葉酸はいつから摂ればいいですか?
妊娠を希望する時点、できれば妊娠の1ヶ月以上前からの摂取をおすすめします。
Q. 食事だけで十分な量を摂れますか?
食品由来の葉酸は体内での利用率が低く、食事だけで推奨量に届かせるのは簡単ではありません。サプリメントの併用がすすめられています。
Q. 葉酸は摂りすぎても大丈夫ですか?
通常の食品からの摂取で過剰になる心配はほとんどありません。サプリメントを使う場合は、1日の耐容上限量を超えないよう用量を守ってください。
Q. 男性も葉酸を摂ったほうがいいですか?
女性ほど明確な推奨量は定まっていませんが、精子の質との関連を示す報告もあり、パートナーと一緒に摂取を検討される方もいます。
Q. 妊娠が分かってから飲み始めても意味がありますか?
妊娠に気づく頃には神経管の形成がほぼ終わっているため、できるだけ早い時期からの摂取が望ましいです。ただし、分かった時点からの摂取が無意味というわけではありません。
まとめ
葉酸は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げるために、妊活中からの摂取が推奨されている栄養素です。妊娠の1ヶ月以上前から、食事とサプリメントを組み合わせて推奨量を満たすことを心がけてください。男性の摂取や過剰摂取への注意も、あわせて知っておきたいポイントです。
当院ではサプリメントの販売も行っています。妊活中・妊娠中の方お一人おひとりの状況に合わせてご相談をお受けしていますので、摂取の仕方について不安な点があれば、まずは初診のご予約からお気軽にご相談ください。
関連リンク
監修: さっぽろARTクリニックn24 院長 藤本尚








