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顕微授精・体外受精の受精卵はどう育つ?胚培養士の仕事と1週間 | 検査室だより | さっぽろARTクリニックn24

こんにちは!

今回は採卵から1週間にわたる胚培養士の仕事と、卵子・胚の生育についてご紹介します。

1. 培養0日目(採卵当日):卵の採取と媒精(体外受精・顕微授精)

培養0日目(採卵当日)

【9:30~】 採卵(卵の採取)と精子処理の準備をします。

採卵時の、顆粒状の細胞に覆われている卵の写真。
↑採卵時の卵はふわふわとした顆粒状の細胞に覆われています。

【11:00頃】 媒精(体外受精・顕微授精)に向けて準備します。

体外受精:専用の容器に卵を移動します。

顕微授精:顕微授精ができる卵子かどうかを判断するために、卵子を覆うふわふわとした顆粒状の細胞を除去(裸化)して成熟しているかを確認します。

採卵した卵が、顆粒状の細胞を除去(裸化)して成熟するまでの3ステップの写真。
↑裸化をした後の卵。成熟した卵のみ顕微授精が可能です。

【13:00頃】 媒精を行います。

体外受精:培養液に入った卵に精子をふりかけます。

培養液に入った卵に精子をふりかける(媒精)、体外受精の様子の写真。
↑体外受精の様子

顕微授精:卵の中に直接1匹の精子を入れます。

卵の中に、直接1匹の精子を入れる、顕微授精の様子の写真。
↑顕微授精の様子

 2. 培養1日目〜3日目:受精の確認と初期分割の観察

培養1日目(採卵翌日)

【8:30頃】胚の観察をします。

受精したかどうかを確認して専用の培養液と交換します。交換後、受精結果の報告メールを送ります。

培養1日目の胚の観察。卵の細胞の中に2つの核(前核)が見える(正常受精)写真。
↑細胞の中に2つの核(前核)が見えれば正常受精です。
培養2日目

【9:00頃】胚の観察をします。

凍結指示が出ている場合は胚の状態を確認後、基準を満たした胚を凍結します。凍結しない胚は培養を続けます。

培養2日目の胚の観察。4個の細胞に分割している写真。
↑2~4個の細胞に分割します。
培養3日目

【9:00頃】胚の観察をします。

凍結指示が出ている場合は胚の状態を確認後、基準を満たした胚を凍結します。凍結しない胚は培養を続けます。

培養3日目の胚の観察。7個の細胞に分割している写真。
↑6~8個以上の細胞に分割します。

3. 培養4日目〜6日目:細胞の接着と胚盤胞への到達・凍結

培養4日目

通常、胚の観察および凍結はしません。

培養4日目の胚の観察。分割が進み細胞同士の接着が強くなり境目が曖昧になっている写真。
↑更に分割が進み細胞同士の接着が強くなって境目が曖昧になります。
培養5・6日目

【9:00頃】胚の観察をします。

凍結指示が出ている場合は胚の状態を確認後、基準を満たした胚を凍結します。6日目までに基準を満たさなかった胚は培養を終了します。すべての培養が終了後、凍結結果の報告メールを送ります。

培養5-6日目の胚の観察。胞胚腔が形成されて徐々に広がり膨らんでいく様子を4枚の写真で変化を紹介している画像。
↑胞胚腔が形成されて徐々に広がり膨らんでいきます。将来赤ちゃんになる細胞と胎盤になる細胞に分かれます。

4. 胚培養士から患者様へのメッセージ

患者様の大切な卵が精子と出会い、成長するまでの約1週間を見守っております。

普段はあまり皆様のお目にかかる機会が少ない胚培養士ですが、一つ一つの胚を通じて皆様の思いに寄り添い支えていけるよう、努めてまいります。