『with up! 』 こどもが欲しい”という御夫婦の思いにお応えするために、原因を徹底的に調べ、ひとりひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。

n24コラム〈精子提供~SNSトラブルの巻〉

こんにちは、体外受精コーディネーターの四宮です。

9月頃に放送されたテレメンタリーという番組で精子提供について特集されていたのですが、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。

「夫ではない第三者からの精子を利用して子を授かる」精子提供は
結婚は望まないが子供を望む方、女性同士のカップル、無精子症…など様々な事情で利用されています。

現在、国内で第三者(非配偶者)からの精子提供による治療を受けられるのは「法的な夫婦」のみ、施設数は12箇所しかありません。
うち6施設は新規患者の受け入れを停止しています。

治療可能な施設が減少している背景に「出自を知る権利」があります。
精子提供によって生まれた子が将来、法的に「親を知りたい(育ての親ではなく生物学的な意味での親)」と訴えてきた場合、提供者の情報を開示しなければなりません。
精子は提供しても良いが、その後の関りは持ちたくない…と年々提供者が減少し、国内での治療は難しいのが現状です。

そんな中で普及しているのがSNSを利用した精子提供です。
国外での精子提供1回分あたりの相場が10万円前後だとすると、こうしたSNSでは破格で精子が手に入るそうです。
ただ、法的な規制がない中のやりとりなのでリスクもあります。
性感染症、遺伝的な病気がないか、公開している提供者のプロフィールに偽りはないのか…
「精子を渡す」という約束のはずが性行為目的だったという事例もあるそうです。

提供者の中には自分の精子で生まれた子の数は100人を超えるという人もいるとか…
こんなことが普及してしまえば、将来的に知らずに近親婚となってしまう可能性だってありますよね。

こうしたSNSでの精子取引を規制する法律は現在ありません。
子どもを望むだけでなく、望んで生まれた子が幸せな人生を送るためには、もう少しきちんとした法整備が必要なのではないかと感じましたが…

皆さんはどのように考えますか…?

拙い投稿ですが、目を通していただきありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します!