EMMA検査とは?

 EMMAにより、子宮内膜細菌叢を評価し、子宮内膜細菌叢のバランスを整える最善のプロバイオティクス治療を推奨し、妊娠の可能性が少しでも高くなるように子宮内環境を改善するための対策を行います。

子宮内膜とは?

体外授精を行う女性の中には、良質な胚を複数回移植しても妊娠できない患者様がいます。良質な胚を移植することは妊娠への第一条件ですが、胚を受け入れる準備が整った子宮に移植することもとても重要です。 子宮内膜は子宮内壁の組織であり、胚を移植し、妊娠中に胚が育つ場所です。

 子宮内膜は毎月、胚を受け入れる準備をしています。胚が着床(妊娠)しなければ、月経が始まります。そしてまた新しい内膜を作り始めます。健常な子宮内膜は健康な菌が豊富で、子宮内膜微生物叢を形成しています。それではなぜ子宮内膜は重要なのか?子宮内膜の問題が、不妊の原因の一因となっているからです。

子宮内膜細菌叢とは?

 子宮内膜細菌叢またはマイクロバイオームは子宮内膜に存在する微生物とその集団的遺伝物質の全てを指します。細菌バランスの崩れは胚の着床不全に関わっています。
 つまり本来子宮内膜に存在する健康な菌がたくさん存在していればいいのですが、良くない菌が多数存在し健康な菌が減少している場合には、着床(妊娠)しづらくなってしまうということです、

EMMA検査を行うメリット

 EMMAにより子宮内の微生物環境が胚の着床に最適かどうか判断します。EMMAにより子宮内膜の健康な菌(ラクトバチルス:乳酸菌)の割合を測定します。この割合が低い場合、患者様に適切なプロバイオティクスまたは抗生物質治療を報告書で提案します。
 本検査では、子宮内膜サンプルで最も多く検出される細菌についても報告し、慢性子宮内膜炎や他の感染症を引き起こす病原菌の存在の可能性を示唆します。

参考資料提供: 株式会社 アイジェノミクス・ジャパン

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